原作既読で劇場版メイドインアビス深き魂の黎明を見てきた

メイドインアビスサムネ メイドインアビス

こんにちは、時間を見つけて映画を見てまいりました。
正直なところ私は原作で離脱する、読めなくなっちゃったエリア
でございまして、苦手だろうなと思っていたのですが
頑張って見てまいりました。

地上波アニメは2017年に放送されており
Amazonプライムでも(2019/01/21)時点では見ることが可能です。
よろしければ予習がてらにどうぞ。

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映画深き魂の黎明について

タイトル:メイドインアビス 深き魂の黎明
公式サイト:http://miabyss.com/
Twitter:https://twitter.com/miabyss_anime

2019年1月17日より公開、R15+指定の映画となります。
公開の劇場が非常に少ないので、お住まいの地域によっては
遠方まで足を延ばす必要がある場合があるかもしれません。
前編にあたる「メイドインアビス 旅立ちの夜明け」が放送済みアニメの
総集編であったのに対して、
今回の深き魂の黎明は完全新作となります。
原作4巻の途中から5巻末までといった感じ。
ナナチの宿敵、ボンドルドの濃厚エピソードを110分にまとめました。

また、映画にあわせて「マルルクちゃんの日常」という
オーゼンの下で働いていた子のドタバタ5分アニメが最初に上映されます。
女の子か男の子かはわかりません。
こちらは上映内容が週替わりでかわり
1月17日~23日までが「おねがい」翌週24日からは「おつかい」
31日からは「おそうじ」、27日からは「おもいで」
上映される予定となっています。
元々はエイプリルフールの公式ツイートが元ネタでした。

小さなアニメの週替わり上映をセットにするのは
上映館数の少ないアニメ映画の流行りですかね。
リピートのお客さんが増えるので。

感想(ネタバレあり)

マルルクちゃんの日常 おねがいについて

マルルクちゃんが眠ってしまっているオーゼンを頑張って運ぼうとするエピソード。
顔を真っ赤にして頑張って運ぼうとするもののそこは不動卿
全く動きません。
滑車を使うなど頑張りますが最後はロープでがんじがらめになって…。

基本的にマルルクちゃんが可愛いだけのエピソードです。
本編だとオーゼンは最初に対峙する白笛であり不気味な意地悪な人としての印象が強かったですが、
眠気顔でおとぼけだったり、妙に綺麗なお姉さんになってる気がしました。

本編ネタバレ感想

不屈の花園まで

ナナチが颯爽と四層不屈の花園に降りてくるところから、
ナナチを最初に写すとはわかっている…。

原作では移動シーンはサクサクと進んでいくのでリコ達が慎重に
進んでいく様子は実際に冒険している方法がよくわかりました。
自分の中で作られていた想像の補完ができるので良かったです。
ナナチは自力で降りて、リコはレグがフォローしてたんですね。
ケースバイケースでしょうが、リコは指の後遺症ありますしね。

そして不屈の花園で、
ボンドルドの手下祈手(アンブラハンズ)に遭遇。
この時点で開始20分ぐらいかな。
クオンガタリの宿にされている探掘家はグロいです。
映画を見に来た人たちのジャブ。
グロはグロですが、これは探掘家の過酷さが表現された絵です。

ハマシラマの飲食シーン、ナナチの食べるシーンよりも鳴き声が可愛かった。
そんな声でなくんじゃない!。

イドフロントへ到着プルシュカが登場

ナナチよりラストダイブのための祭祀場が
イドフロント、ボンドルドの管理下にあることが話されます。
動いているイドフロント
自分のイメージと違い、大きな建造物がたくさんある場所だったんですね。
ここはアニメ様様。まわってる!
彩色されて立体的に動くのでイメージと違うものを色々見つけられるのは醍醐味ですね。

プルシュカ登場。
小生意気な少女としてリコ達を歓迎。
なんと、プルシュカは白笛黎明卿ボンドルドの娘
ナナチも知らない存在でリコ一行は最大限に警戒をしますが
プルシュカはお構いなしに仲良くしようとします。
ボンドルドも部屋を用意して休んでいいよと告げるので
つい気が緩んでしまい…。

メイドインアビスの世界へいらっしゃい

白笛ボンドルド。筋金入りのろくでなしです。
油断を誘い気を抜いたレグを拉致。分解。右腕を破損させます。
ヘソにドリルをつきさし…。
怖い怖い怖い…。叫び声とかが入るので怖いですね。

プルシュカの協力を得て脱出するもののプルシュカは残ることに…残ることに…。
この辺は若干足早に感じました。尺の都合ですね。
動いているメイニャは目が線でかわいかった。

ボンドルドの狂気

ボンドルドに追われるリコ一行でしたが、カッショウガジラを用いて反撃。
さらにそのまま切り抜けてきたボンドルドと戦闘に。
水の中がすでに6層ということで6層に突き落としてからぶち上げる。
上昇負荷で攻撃する作戦。6層の負荷は「人間性の損失」。
これを食らえばボンドルドといえどもどうしようもありません。
今ならカートリッジも装備していない。

カートリッジってなんだろうな~。

負荷により肉塊に変わるボンドルド。
さらに石ですりつぶし追い打ちをかけます。
一呼吸だけ生かしてやるから笛を吹けというなかなかのド外道なセリフをはくレグ。
そこにそばで見ていたプルシュカが登場。酷いと泣き叫びます。
アンブラハンズがボンドルドの仮面を取り…自分につけると…。

パパだよ~

何と復活。
原作だと体系の変化や遺物の移動が書かれてないので
謎の変化だったのですが、内側から破るように変化していました。
絶望感の演出としていい。

そしてプルシュカ分解
健気なプルシュカと赤字でバツを付けながらも優しく声をかけるボンドルド。
これがボンドルドだ…。これがメイドインアビスだ。
作中屈指の残虐シーン。ここまでで開始一時間ぐらいだったと思います。

リコの知識で使っているであろう遺物をゾアホリック(精神隷属機)と分析。大きさから場所を推察します。
ゾアホリックの破壊と同時にレグは地下に潜入し電力を補給するという二方面作戦。

内部に潜入したリコ、ナナチはメイニャに案内してもらい、
カートリッジの加工場所へ。
カートリッジの制作は元々ナナチが手伝っていたことが判明します。
頭の中身と…背骨の途中までと…
ああこの辺です私が元々ダメだったの…。

ボンドルドが登場。5層の極限状況であっても感情を残しながら
耐えていたナナチの精神をほめたたえます。
このおっさんナナチ大好きか!
プルシュカの居場所を問いただし、カートリッジに詰めるなと
訴えるナナチに、ボンドルドは大丈夫と言います。
メイニャが真っ先にいった場所は手術台だったじゃんか…

電気を得て暴走したレグが登場
ボンドルドと戦闘開始。
このあたりの戦闘から作画もブンブン動きます。
ただ、劇場版の暴走状態はなんだか可愛げを感じる!
暴走状態については原作の方が不気味でした。

暴走状態のまま火葬砲を撃とうとするレグを
ナナチが渾身のふわふわで止めます。

正気を取り戻したもののレグはそのままアンブラハンズに突撃され6層に落下。
そこにはミーティのようななれ果てたちが。
なれ果て達の名前を呼びながらボンドルドが登場。
こいつ…まさか一人ずつ愛を持って接してる…。
僕から見ると理解不能ですが彼の中には矛盾がないのです。

最終決戦へ、復活レグとボンドルドの戦い。
この辺の作画もさすが劇場版。
尺の都合で暴走時の直後にやるしかないので
動きが良くなっているという違いを感じづらいのが残念。

しかし、レグ強すぎじゃないですか。
こんな動けるの?

五層に戻ってきた二人でしたが、上昇負荷によりボンドルドは姿が。
禍々しい何かになるのかと思えば若干ふわふわよりに
色付きだとかわいいと言えなくもないな…。
祝福を受けることに成功しました。
次々に飛んでいくカートリッジ

そしてプルシュカも…。

わかっていましたが残酷

プルシュカの回想。
生を呪って生まれて、それでもボンドルドは見捨てなくて。
メイニャを与え、好きなものができたね誕生日だって声をかけて。
時に失敗をし、学び。
ボンドルドも極悪人じゃないじゃん…(錯覚)。

ボンドルドがどんな思考であれ、親子愛は存在しているんですよね。

私の足…私の腕…

分解シーンはグググググググ…

ボンドルドとの戦いはリコがレグの腕を使い攻撃し勝負あり、
この状態でもボンドルドはリコ達をほめ続けます。
悪態をつこうとしたナナチにも祝福の言葉をかけます。
一方プルシュカのカートリッジからプルシュカがどんどんこぼれていきます。
泣き叫ぶリコのもとに中からでてきたのが白笛
プルシュカは笛となり、リコと一緒に冒険にいけるのでした。

ラストダイブの祭壇に入ろうとしたところで、
再びボンドルドが見送りに現れておしまい。
エンディングはラストダイブ中のなきがらの海の風景でした。
最後に白く出てきた花みたいなのは骨と死体です。
ちなみにリコはラストダイブ中に我慢できず催しているのでエンディング中に出していると思われます

110分だと1期が丁寧だっただけに駆け足感はぬぐえずでした。
ですがとにかく原作通りに丁寧に作られていたと思います。

原作とちょっとちがったところ

祈手になれなかった人たちとのかかわり

イドフロントには
アンブラハンズになれなかった人達というのが存在しています。
ゾアホリックで精神がもたなかった、うつすことができず
意思がない、希薄なまま単純労働等に従事している人達です。
地下に潜入した際に、レグは不気味な存在として感じるシーン、
プルシュカの回想の中で精神がないとしても頑張っているからと
張りぼての笛を渡すシーンは削除されていました。

オースの黒笛ハボルグによるボンドルド評

ボンドルドの実績とやってきたことについてハボルグが話すシーンがなかったように思えます。

メイドインアビスハボルグ

つくしあきひと「メイドインアビス」4巻137ページ

実績を残している一方でヤバイ人であるという。
ヤバさの表現の一環ですのですでにヤバさは伝わっていましたが!
決められた時間の中で作品を作るということで
優先順位が下げられた部分だと思われます。

特によかった点について

声優陣の熱演アリ

ボンドルドはcv森川智之さん、無表情でありながら非常に通りのいい声
(FF7のセフィロスや、トムクルーズの吹き替え等)
プルシュカはcv水瀬いのりさん、可愛らしい女の子の声を演じられていました。
(ご注文はうさぎですかのチノちゃんやRe:ゼロからはじめる異世界生活のレム等)
お二人の演技の担った役割は大きかったと感じます。

特にプルシュカに水瀬いのりさんを持ってくるのは確信犯ですよ。
可愛らしい女の子からの解体を持ってくることによる
メンタルダメージを狙っている。

大体、公式サイトからしてプルシュカのすしざんまいポーズは可愛いなーって思わせてからの突き落とし狙いですからね…。
この女の子が冒険にいくのかなって軽い気持ちで見に来たら耐えられないですよ。
あってるけどさぁ…。

作画が非常にいい

戦闘シーン非常によく動きます。
また、冒頭でも記載しましたが、キャラクターの冒険している感じ
は圧倒的にアニメーションの方が伝わりました。
色がつくので絵にメリハリがききます。
原作の絵本のような耽美な絵も魅力なのですが、アニメはアニメの良さがある!

映画を見て個人的に気になった点

グェイラってどうなったの

プルシュカの回想に登場したキャラクター。
アンブラハンズの中では砕けたしゃべり方をする人物で、
ボンドルドを旦那と呼び、自我が強そうな感じでした。

グェイラ

つくしあきひと「メイドインアビス」5巻117ページ

原作では同様の仮面をつけた人物が
レグの分解現場、カッショウガジラでの戦闘場面に同席しており、
カッショウガジラシーンでは攻撃されておそらく死亡しています。
劇場版でどんな仮面の方がいたか記憶がおぼろげですが、改変はしてないと考えます。

パパ棒ってなに?

劇場版でも出てきましたパパ棒。

パパ棒

つくしあきひと「メイドインアビス」5巻7ページ

男性器のことを知らないプルシュカに対して絵で説明するリコ。
しかもこの絵はお母さんの手紙に書いてしまっています。
大丈夫か!?この紙破れないんだぞ!!!

嫌な想像をさせられたのが
プルシュカは変化後の絵を見てパパ棒のことだと理解しました。
変化後のパパ棒を見るってことは…。
4巻カバー裏のイラストでは恍惚のプルシュカが描かれており、うーむ。
血のつながり云々とかってこういうことをいっているのかなって思ってしまいました。

メイニャの声優さん、正体は

今回メイニャを演じられたのは原奈津子さんでした。

さてメイニャは、精神崩壊時のプルシュカにボンドルドが渡した小動物です。
この際に伝えた正式名がメイナストイリム
プルシュカは正しく発音できずメイニャと呼びました。
感動的な父性愛を感じるエピソードですね。

つくしあきひと「メイドインアビス」3巻131ページ

ミーティとナナチの実験前にボンドルドに呼ばれた少女がイリム。
ミーティ達にボンドルドはいいました、
人とそれ以外ではうまくいかなかった
ナナチは祝福の子、メイニャは変化の子
イリムの声優さんは原奈津子さん
アア…。
もうメイニャになにかあったら耐えれない…。

まとめ

映画としては原作通りであり、原作ファンは満足できる出来、
新しい発見を得られる映画になっていると思います
ただし若干駆け足気味です。私は楽しめました。

グロテスクな表現はあるはあるんですが、
僕は漫画で読んだほどの衝撃は受けませんでした
(これは原作未読の方がアニメを見た場合と受け方は違うと思います)。
原作の絵柄の中で描かれていないものを脳内で補完してしまっていて
初見時は余計にダメージを受けたのかなと思っています。
個人的には、原作をすでに読んでいる方はSNS上で言われているほどの衝撃はないと思います
(なんとなく最近のSNSはバズ目的で大げさに煽りにかかってる気がするヨ)

ただメイドインアビス自体過激なシーンが多い作品ですので、苦手な方はご注意ください。
プルシュカやボンドルドのセリフは耳に残り
もう一度みたくなる作品でした。

また、余談ですがメイドインアビス二期が決定しました。

めでたい!!!

2期では6層を舞台の冒険となります。
そちらも漫画の感想記事を書いていますのでよろしければぜひご一読ください~。
ご覧いただきありがとうございました。

 

ボンドルドが活躍する巻(映画)

アニメ2期で舞台となる6層~最新刊

※この記事は時間を見つけて加筆修正するつもりです。

 

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