こんにちは、本日は、百合姫にて連載されていた
2DK、Gペン、目覚まし時計の感想記事になります。
無事に最終回を迎えました!
社会人をテーマにした百合作品というのを、自分は初めて読んだので
とても面白かったです。
・キャラクターは皆社会人
・大人のラブコメ漫画
2DK、Gペン、目覚まし時計。について
本の詳細
タイトル:2DK、Gペン、目覚まし時計。
作者:大沢やよい先生
Twitter:https://twitter.com/osawa841
掲載誌:コミック百合姫
あらすじ
九州から上京し、OLとして活躍する香月奈々未(25歳)と漫画家としてデビューを目指している
藤村かえではひょんなきっかけからルームシェアを始める。
香月の職場では、意識高い系OLの谷原侑子(通称ルー子さん)が香月の仕事ぶりを見て尊敬し…。漫画家としてはかえでのライバルとして城山恋由姫(こゆきちゃん)が登場。
そして香月をホテルに連れ込んだ葵さん…。
彼女たちを取り巻く環境の変化、人間模様を楽しむ漫画です。
感想(ネタバレあり)
百合漫画と男性キャラクターの存在
百合姫という雑誌は百合漫画のみ、女性同士の恋愛をメインにした漫画を掲載している雑誌です。
自分は百合漫画と言えば?というと
ゆるゆりとか、マリア様がみてるといった作品を連想するのですが、
こうした漫画に共通するのは「男性が登場しない」という点です。
百合姫に限らず、例えばあそびあそばせでは
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男性は教員に一人いるぐらい。
苺ましまろという少女たちの漫画でも男性はいじられ役の男の子キャラクター一人と
教員が一人ぐらいでしたね。
こうした漫画は少女たちが男性のいない世界で行っていること。
女性の秘密の世界を覗き見るといった楽しみを提供していると自分は考えていました。
第一話で明かされた秘密
第一話でいきなり香月に彼氏がいることが明かされました。

大沢やよい「2DK、Gペン、目覚まし時計。」1巻38ページ
百合漫画掲載誌に乗っていながら、
彼氏がいるというのはびっくりしました。
舞台とされている2DK、この同居関係の最初は彼氏のいる女性と漫画家志望の女性が
恋愛感情抜きに同居しているんです。
香月の潜在的なメンタルと、彼氏に対しての感情とかリアルだなとうずうずしました。
結婚したいというのも本当だったんじゃないかと思うのです。
その一方で香月の感情があって…。非常に繊細に描かれています。
こういった面でも大人向けの百合漫画…なのかな?
この後は、男性の影は概ねなく様々なことを経て二人は惹かれあっていきます。
(他のキャラの介入はあります)。
作中のキャラクターは恋愛感情に気づいた際には積極的に行動に移しますが
女性だからではなくて、人間同士の恋愛に見えました。
性別としての女性しか好きにならない、ではなくて
好きになった対象がたまたま女性だった的な。
読みどころ(ネタバレあり)
繊細に描かれる女性同士の恋愛
恋愛面の描写はとても丁寧だと思います。
登場人物がどうやってその感情を処理するのか丁寧に描かれます。
とても言葉を選んでおられるなと思いました。
言葉とシチュエーションは百合です。
メチャモテ系葵さん
読んだきっかけが、葵さんというキャラクターの活躍シーンを見たからでした。
名前:辻堂 葵(27)
初登場:2巻カワカミ商会
カワカミ商会のお茶を出してくれるキャラクターとして登場。
はんなり、京都弁美人です。
香月も気づけば、葵さんのペースでどんどんデートに誘われて

大沢やよい「2DK、Gペン、目覚まし時計。」4巻76ページ
連れ込まれてしまいました。
そして、颯爽と登場人物たちの前から姿を消すのですが、
エンディングでは全く変わっていない姿が見られます。
(LIMEの描写から)。
実に清々しいというか、気持ちのいい生き方をしておるなと
感じました笑。
多分、誰も不幸にしていないからでしょうね。
男女の恋愛じゃないからかな。
まとめ
女性同士の恋愛を扱う作品ですので、万人におすすめはしづらいです。
また、男性との恋愛があったことも描かれますので、
完全なる女性の世界を期待する方にもおすすめはしづらいと思います。
女性同士の繊細な描写や、人間ドラマを求める方にはおすすめです。
社会人の百合ものも新鮮ですので、百合がお好きで、男性の登場に抵抗なければ
楽しめると思いますよ~!
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