こんにちは、だがしかしで一世を風靡した
コトヤマ先生が満を持してサンデーに帰還。
タイトルはよふかしのうた
サンデーらしくもあり、ちょっと不可思議でもあり。
そんな感じのラブコメっぽさを感じる作品でした。
この記事はネタバレを含みます
よふかしのうたについて
本の詳細
タイトル:よふかしのうた
作者:コトヤマ先生
Twitter:https://twitter.com/cot_510
公式サイト:https://websunday.net/rensai/yofukashi/
(第一話お試し読み可能です。)
あらすじ
ある理由から中学校に通わなくなった少年夜守コウ。
眠れないことから家族にも無断で夜の街を出歩くことに。
そんな夜に彼は吸血鬼の少女七草ナズナと出会う。
ナズナは言う夜は自由の時間だと。
つかの間の夜更かしをしたのち、ナズナの部屋に連れ込まれコウは
吸血をされてしまう。
吸血鬼になるのではないかと焦ったコウであったが、
吸血鬼になる条件は「吸血鬼に恋をすること」。
コウは吸血鬼になるため、ナズナに恋をしようと逢瀬を重ねていくことになるのであった。
感想(ネタバレを含む)
ストーリー面はまだ判断できない
まず1巻だけだと何とも言えないなという感じでございます。
この作品にはテーマが二つ存在していると思います。
コウの目的であるナズナに恋すること。
ナズナの目的であるコウに夜遊びをさせて血液を美味しくすること。
つまり、夜遊びをさせながらラブコメをしていくという感じかと。
コウについては14歳の恋愛についてまだ無頓着な
少年から青年へと変化していく多感な時期です。
精神面の変化がメインになってくるのかなー。
前作だがしかしが駄菓子をテーマにしていて
ラブコメ部分というのは最初は薄かったと思うんですよ。
駄菓子については凄い濃かったですが。
何とも言えないなと感じているのはラブを前提にしているのに
どこかひょうひょうとしている関係だからかなー…。
好きとは何かの確認をしながらという感じなのです。
甘酸っぺえ…。
作中の雰囲気は面白い
夜を舞台としていますので、常に暗いです。
明かりは光、星は良く見えて、影は真っ暗。
ほとんど人がいない町を舞台に彼らが自由に動くさまというのは魅力的です。
夜更かしであり、夜は自由であり、わずらわしさから最も遠い場所です。

コトヤマ「よふかしのうた」1巻55ページ
我々は生きている中で社会というシステムに組み込まれています。
主人公であるコウはもともとの価値観が人と少しずれている。
(蟻と遊んでしまうとか)
それを自分で矯正して人とうまくやろうとしていた。
彼も中学生ながらまた社会に囚われていたわけですね。
その中で自由を感じてどう変わっていくのか。
外側に踏み出す
きっと夜に散歩をしたらこんな感じなんだろうなと思えます。
囚われている苦しいと感じている人に向けてのメッセージもあるかな…。
あとは夜間徘徊好きな人には楽しく感じられるんじゃないかな!
ナズナちゃんはちょっとえっちい
見た目は少女ですが、中身は吸血鬼。年齢不詳です。
誰の血でも吸っちゃうあばずれ吸血鬼です。
(コウの血は特別美味しいけどナズナちゃんは誰の血でも吸うし、吸ってきた)。

コトヤマ「よふかしのうた」1巻33ページ
てことはつまりですね。
知らないおじさんとこんなことしているかもしれないわけですよ。
めちゃくちゃ悪い子じゃないですか!!
と、それはおいといて
コウからの好意にめっぽう弱くすぐ赤面してしまう。

コトヤマ「よふかしのうた」1巻50ページ
こういうのは可愛いですよね。
お金にケチで、あばずれで、恋愛に奥手で。
なぜか露出の高い衣装を着ている。
血液を吸う瞬間だけはだけているので、
密着することが大事なのかな。
やっぱとんでもなく悪い子だ!!!
だがしかしだと足が印象的でしたが、
よふかしだと胸がなんか印象に残るな…。
ないからかな。
お布団で血を吸うって時点で、
ナズナちゃんは寝る直前の血を吸いたいから
夜遊びさせて満足させてからの寝落ちする瞬間の血液ゲットー!
って感じなんでしょうけど、
どう考えてもいかがわしいですからね。
まぁかわいいからいいか!!!
ナズナちゃんの過去が気になる
作中の吸血鬼ルールは
恋をした相手に血を吸血すると吸血鬼(眷属)になる。
これが吸血鬼のまぐわいとなるようです。
他の作品の吸血鬼エピソードだと始祖であるか否かなんてのがでてくるのですが、ナズナちゃんについては言及されていないです。
てことは過去に恋をしたこと可能性が存在している…?
こんだけ恥ずかしがり屋なのに!?
邪推がすぎるか!
まとめ
例によってまとまってないですね。
作品としてはストーリーは未知数ですが、雰囲気は独特です。
ラブコメの感じはサンデーっぽく感じます。
キャラクターの絵や深夜の雰囲気が好きな方にお勧めしたい。
絵が好きな人には文句なしに面白く感じると思います。
代替品はあまりないタイプだと思うのです。
ストーリーは舞台が夜となるとできることが限定的になってくると思うのです。
夜更かしをどこまで深められるか、が不安かな!
おそらくほかの吸血鬼も登場するでしょう。
だがしかしに比べるとカラっとではなくじめっとしています。
雰囲気を好きかどうかを判断基準にされるとよいと思います。
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